あなたと一緒に空き家のつづきをつくる。理想のくらしを作れる場所 | くらす はたらく いちはら

あなたと一緒に空き家のつづきをつくる。理想のくらしを作れる場所開宅舎 (市原市移住相談窓口)

2024年9月からは市原市『里山コミュニケーション推進事業』の「移住相談窓口」にも位置付けられており、移住を考えている方に、相談受付や物件紹介など、移住をスムーズに進めるためのサポートを提供しています。

今回は代表の高橋さんに、開宅舎を始めたきっかけや活動の内容、これからのことをお伺いしました。 取材日 2024年11月8日/文・写真 Nao Yoshii

住所 〒290-0535 千葉県市原市朝生原818-1
Webサイト https://kaitaksha.com/
SNS @kaitaksha

2024年11月現在、加茂地区では過去6年間で人口が約1,000人減少し、約150件が空き家となってしまっています。里山移住を考える人も増えてくる中、開宅舎代表の高橋さんは、自身が窓口となって受け入れ体制を整えることで、空き家と移住希望者をマッチングさせることができるのではないかと思い、2021年に事業をスタートされました。

空き家を修繕して元の状態に戻し、移住者さんへ貸し出すことで、「空き家のつづきをつくる」「地域のつづきをつくる」ことに取り組み、地域の活性化につながっています。今は移住や宿泊施設、飲食店舗等の開業相談ができる窓口としても機能しています。

空き家を修繕するときには、
「裏山の木と、足元の土と、近くの大工さん」この3つを軸に、極力地域にあるもので作るということを心がけているそうです。
拠点を運営する高橋さん自身は建築の知識もないし、不動産の知識もない、スキルも何もないと言います。スキルを持った周囲の仲間と連携して直したり、古着を使った事業をしている移住者さんに空き家に残置されていた古着を全部引き受けてもらったり、近くの人々と協力しながら移住者を受け入れる環境づくりに取り組んでいます。そういった近くの繋がりや、地元の人々との関係性に、移住者が自然に溶け込めるような支援にも力を入れています。

これからは、地域の空き家を居住用途だけでなく、カフェや宿泊施設など店舗や事業として活用する可能性を拓くことを考えており、物件探しから事業計画、デザインや設計、資金調達までの総合的なサポートを行える仕組みを構築して、移住者や新しい事業主を支援していきたいそうです。

開宅舎(移住相談窓口)は、これからも地域と移住者をつなぐサポートを続け、地域の暮らしを豊かにすることを目指していきます。

開宅舎スタッフのみなさん(写真提供:高橋さん)